総合商社の良い所・悪い所

私は将来的には今の会社を辞めたいと考えています。最大の理由は、商社という文化に私が合っていない、というとても根本的な部分です。

しかし、未だ就活ランキングの人気も高い業界であり、良い所もある(はず)ので、良い点・悪い点をそれぞれ厳選して3つずつ紹介します。もちろん個人的な印象ですので、総合商社を目指す学生は直接志望先の社員に会い、その文化に自分が馴染めそうか考えてください。

良い所

1. 収入が高い

いきなり夢のない話ですが、正直一番の魅力かなと思います。ここから派生して異性にモテることもあると思います。

平均年収.jpによれば商社上位10社の平均年収は1,137万円ですが、個人的な感覚からすると、総合商社の総合職の平均をとれば更に高いと思います。周囲の社員を見ると20代のうちに額面で年収1,000万円に到達しています。

海外赴任が比較的早いことも総合商社のメリットです。以下では海外赴任中にどれぐらい貯金できるのか具体的に紹介しています。

【海外赴任】資産形成のボーナスステージ

2. ビジネスクラスで海外出張できる

若手でも海外出張はビジネスクラスで行けます。初出張でビジネスクラスに乗った時は感動しましたし、今でも恵まれているなと思います。

マイルが貯まり、それで旅行に行けるのは大きなメリットです。異業種であれば部長クラスでもエコノミー、という会社も多いようです。

3. 美食家が多い

お客さんやパートナーとの会食が多いこともあり、商社マンは食に拘る人が多いです。社内の飲み会でもお店は厳選されるので、プライベートで役に立ちます。一方で、特に男性社員は会食により肥満、痛風などになりやすいというデメリットもあります。

悪い所

1. 雑務が多い

商社マンは内輪の飲み会の店選びにもこだわります。いくつか挙げた候補を全て却下されることも日常茶飯事で、そんな時の脱力感は凄まじいです。

飲み会の精算も面倒で、一度若手が立て替えた上で先輩が多目に支払う傾斜配分で後から精算します。一番上の先輩に精算案を確認してもらいますが、人によって負担してくれる割合が違うので毎回この精算額の確定に時間がかかります。

飲み会も多く、精算のために残業、みたいな本末転倒なことが起こったりします。知り合いは「自分の若手の貴重な時間を精算に費やすことがもったいない」と入社早々に総合商社を辞めました。

若手は取引先との会食の手配を任されるこので、店の下見などに時間をとられることも多く、「この会社でビジネスマンとしてのスキルって身に付いているのかな…」という悩みは多くの若手商社マンが抱えるものだと思います。

2. 飲み会が多い・終わらない

酒好き・飲み会好きの多い業界でもあり、飲み会は多く、特にお偉いさんほど毎日のように飲んでいます(会食も含みます)。

それが嬉しい人もいるかと思いますが、私は飲まなくても問題ないタイプですので、今の会社の飲み会は多すぎます。それに加えて、1次会だけではまず終わりません。終電を逃すことに謎なプライドを持っている人もいます。

私は2次会は行きたくないタイプですので、最近は声をかけられる前に消えるようにしています。お酒を飲みたい訳でもありませんので、私にとってはお金も無駄でしかありません。

3. ゴシップ・人事の話が大好き

商社は情報を武器にして商売しますので、ある程度は職業柄仕方ないと思いますが、商社マンは人の噂が大好きです。

ランチや飲み会では確実にそんな話題になります。男性はまだいいですが、女性の恋愛事情が暴露されたりしていると、本当に気の毒になります。

頭の良い社員はたくさんいるので、もっとレベルの高い話をすればいいのにといつも思っており、最近はランチや飲み会もなるべく不参加にしています。それよりは家族で食卓を囲む方がよっぽど生産的だと思います。

良い所・悪い所を挙げてみて、やはり個人的には商社の文化は合っていないな、と再認識しました。良い所を挙げるのに凄く時間がかかるのに対し、悪い所はスラスラでてきます。

文化的に合っていない場所で働き続けるのは、精神衛生上よくありませんので、節約に励み早めに隠居できるように頑張ります。

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