ベトナムから日本への送金方法

私の体験から、ベトナムの米ドル口座から日本に送金する方法をまとめます。結論としてはある程度送金額が大きい場合は、今のところベトナム-日本の銀行口座間で送金するのが一番コストがかからないと考えています。

ベトナム銀行口座から日本銀行口座に送金

まず注意すべき点としては、もし日本の非居住者となった場合、銀行によっては口座を解約する規定があることです。仮にこの規定に反していることが判明した場合、最悪のケースとしては口座凍結の可能性があります。そのため、ベストなのは非居住者向けサービスを提供しているソニー銀行などでの受取りです。海外勤務に伴い日本非居住者となり、非居住者向けサービスを提供していない銀行口座に国外から送金する場合、口座凍結のリスクがあることを認識しておく必要があります。

私はベトナムにHSBCの米ドル口座を保有しており、そこから日本に送金しています。送金指示から日本の口座への着金まで3営業日が目安です。一度送金してしまえば、銀行側も慣れてくるようで、最速翌営業日に着金することもあります。

米ドル口座から日本のSBI銀行米ドル口座に送金する場合、合計50ドルほど手数料がかかります。

HSBC: 9.4ドル

中継銀行: 15ドル

SBI銀行: 25ドル

SBI銀行であればドル円の為替手数料が4銭と小さいので、ほぼ為替手数料は気にする必要はありません。約50ドルの手数料は送金額に関係なく固定でかかるので、後述する現金での持ち出しに比べて送金額が大きくなればお得かなと思っています。

ベトナムからの国外送金は規制が厳しいとは聞いていましたが、HSBCでは送金の際に記載する必要のある”Transfer Details”(資金使途)を”for living expense”(生活費)としても何も問題なくネットバンキングで送金できました。HSBCからの追加確認もありませんでした。

ただ、HSBC側で円に両替して送金すると1ドルあたり2円以上とかなり悪質な手数料が取られるので、米ドル口座からドルで送金し、日本の外貨口座で安く円に換えるのがおすすめです。

ニッチな記事ですが、以下にて具体的な送金の流れを図解しています。

【図解】ベトナムから日本への送金方法

銀行送金手数料を節約するには

ちなみに、ソニー銀行と新生銀行は外貨送金を受け取る際の手数料が無料になっており、更に安く送金できます。私もどちらかの口座を持っておくべきだったと後悔しています。先述の通り、ソニー銀行は非居住者向けサービスも提供しており、海外送金を受取る銀行としては最適と言えます。

日本帰国時に現金で持ち出し

ベトナム国外に5000ドル相当を超えるの外貨を持ち出す場合、空港で税関申告をする必要があります。申告をせずに5000ドル相当超の外貨持ち出しがみつかった場合、超過分は没収されてしまう可能性もあります。また、ベトナムの在留邦人が銀行から引き出した外貨を5000ドル超を国外に持ち出す場合、当該銀行の許可証が必要というルールもあります。(詳細は自己責任でご確認をお願いします)

日本にドルで持ち込み、そのまま外貨預金して安い手数料で円に戻せればいいですが、日本でドルの現金預金を行える場所は多くなく、預金するだけなのに手数料が取られる場合もあります。そのため、普通は日本国内で円に両替するする必要があり、その手数料がこのケースのコストになります。

私はまだ実際に両替していませんが、日本でドル→円に現金で両替する場合は金券ショップが一番有利だと思います。金券ショップでは1ドルあたり2円程度の手数料が取られるようです。なのでざっくり計算ではありますが、2750ドル以上を現金で持ち出し、日本で円に両替する場合は手数料が5500円(約50ドル)を超えますので、1番目の銀行送金の方が有利になります。

まだこれは検証できていないのですが、ベトナムには非常に良いレートで両替してくれるエリアがあり、ベトナムで円に両替してしまえば手数料が抑えられるかもしれません。そのエリアのドル/円レートが判明したら追記します。

ビットコイン・TransferWise

ベトナム国内でビットコインを購入し、日本に送金する方法も考えましたが、4%以上の手数料がかかるようなので現実的ではありませんでした。ホーチミンにビットコインを購入できるATMが設置されたりしているようですが、せめて日本のドル-円両替手数料(2%程度)を下回らないと選択肢には入らなそうです。

TransferWiseは手数料を抑えた海外送金が可能と聞いて期待しましたが、2018年12月現在ベトナムからの送金は対応していないようです。(ベトナムへの送金は可能)

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