【ベトナム株】ビナミルクの2019年配当方針・業績

本日4月19日はビナミルクの年次株主総会でした。この株主総会で2019年の配当方針、2019年の事業計画が決議されていたので、まとめてみます。

2019年の配当方針

今回の株主総会で決議された配当は以下の3回分でした。なお、VND=ベトナムドンです、ざっくり1VND=0.005円換算しています。

  1. 会計年度2018年の3回目(最後)の配当:1,500VND/株(7.5円)、2019年6月26日支払
  2. 会計年度2019年の1回目の配当:2,000VND/株(10円)、2019年9月支払
  3. 会計年度2019年の2回目の配当:1,000VND/株(5円)、2020年2月支払
  4. 会計年度2019年の3回目(最後)の配当は、2020年の株主総会で決定

会計年度2018年の配当金3回の総額は、4,500VND/株(22.5円)だったことになります。4月19日時点でビナミルクの株価は133,000VNDですので、配当利回りは3.4%になる計算です。

2019年の事業計画

2019年の事業計画は、売上 56,300 Billion VND(1,689億円)、税後利益は10,480 Billion VND(524億円)で承認されました。売上は2018年比で7%増、税後利益は2.5%増の計画です。

2018年の業績は、2017年対比で売上は2.9%増加したものの、税後利益は-0.7%と微減でしたので、2019年の健闘に期待したいところです。

2013年から2018年までの業績を見ると、売上は順調に拡大しているものの、税後利益が伸び悩み気味です。なお、EPSは一株あたりの税後利益(Earning Per Share)です。

利益の伸び悩みの原因は、2018年アニュアルレポートによれば豆乳など植物性ミルクや、栄養価の高い他飲料との競合により、牛乳製品の消費が減少したためと説明がありました。特に都市部では欧米のトレンドと同様に高級・オーガニック製品が流行っているとのことです。

ただしビナミルクとしては2018年の業績落ち込みを一過性のものと考えており、ベトナムでは一人当たりの年間牛乳消費が19kgと他国と比較してまだ低い(中国:22.5kg、マレーシア:26.7kg、タイ:31.7kg、韓国:40.1kg)ことを踏まえると、更なる成長は可能との見方です。

キャッシュフローを見ると、ここ数年は営業キャッシュフロー・フリーキャッシュフローともに黒字を維持できています。営業キャッシュフローマージンも2018年は低下していますが15%超で、まだ落ち込みがあった2014年よりも高い水準を維持できています。

 

 

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